植物図鑑
ハスノハギリ
ハスノハギリ属
ハスノハギリ
学名:
Hernandia nymphaeifolia
〔基本情報〕
海岸近くにはえる高さ7~20mの常緑高木。
幹は太く、直立します。
若い枝は緑色です。
葉は互生する単葉で、長さ10~40cm、幅8~20cmの心臓形で、革質で光沢があり、両面とも無毛、縁は全縁です。
長さ5~15cmの葉柄が葉の下部に楯状につき、葉脈がめだちます。
新芽には短毛が密にはえます。
雄花と雌花があり、白色で小さく、枝先や葉腋から出る散房花序に数多くつきます。
雄花は花被片が6個と雄しべが3個、仮雄蕊が6個あります。
雌花は花被片が8個と雌しべが1個あり、基部に杯状の苞葉があります。
果実は長さ2cmの楕円形で黒く熟し、赤または黄色く熟した肉厚の苞葉に包まれます。
〔利用〕
材はやわらかくて加工しやすく、器具材や下駄、箸材、カヌーなどに利用されます。
種子はしばしばネックレスなど工芸品に利用されます。
有毒ですが、樹皮や種子油、葉を薬用とし、脱毛剤にも利用されます。
種子油は灯用にもなります。
防潮風林として植栽されます。
〔栽培〕
増殖は実生、挿木によります。
冬越しには10℃以上保てる場所が望ましいので、亜熱帯・熱帯以外では鉢植えにして冬は室内の明るい場所で管理します。
日当たりと水はけのよい石灰質の土壌を好みます。
水やりは鉢植えの場合は春から秋は土の表面が乾いたらたっぷりと与え、冬は乾かし気味に管理します。
施肥は春と秋に緩効性肥料を施します。
病虫害としてはハスノハギリ斑点病があります。
〔備考〕
葉をハスに、材をキリに例えた名です。
名前
ハスノハギリ(蓮葉桐)、jack in the box、lantern tree、Chinese lantern tree
生活型
高木
常緑・落葉
常緑
広葉・針葉
広葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
4月、5月、6月
花咲く季節
7月、8月
実のなる季節
10月、11月
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(小笠原諸島、琉球:沖永良部島以南)、旧世界熱帯
形状
直立
草丈・樹高
7000〜20000mm
葉の形
単葉(不分裂葉)
葉の生え方
互生
縁の形
全縁
葉の特記事項
花のつき方
散房花序
花弁の数
6、8
花の色
白
花径
花序の長さ
実の色
赤、黄
葉の色
緑
種苗の入手難易度
低
種苗の入手形態
苗
苗の流通時期
繁殖方法
種、挿木
日照条件
日向
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
耐暑性、耐風性、耐陰性、耐潮性、非耐寒性
用途適性
鉢植、公園・庭園、街路樹
ハーディネスゾーン
病害
虫害
ハスノハギリ斑点病
香り
味覚
食用
毒性
有用
薬用、その他クラフト
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
諺
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
21536
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