植物図鑑
トウゴクサイシン
カンアオイ属
トウゴクサイシン
学名:
Asarum tohokuense
〔基本情報〕落葉樹林内にはえる常緑多年草。
茎は地表を這います。
葉は互生する単葉で1~2個出て、長さ5~13cm、幅3~13cmで基部が深い心形となる卵形です。
葉の質は薄く、表面に光沢はなく、葉脈に沿って短い毛がはえます。
長さ3~16cmの葉柄をもちます。
花は地際に横向きに咲きます。
花には花弁はなく、長さ6.5~10.5mm、径10~15mmほどで扁球形となる萼筒の上部が花弁状に3裂します。
筒部の先はややくびれます。
萼筒の内壁は全体が暗紫色にならず、白色~淡桃色で部分的に暗紫色になります。
筒部の内側には低い縦ひだが15~21本あります。
萼裂片は長さ5~9.5mm、幅7~12mmの卵状三角形で平開またはやや斜めに開き、厚みがあり、表面には短い毛がはえます。
〔栽培〕増殖は実生、株分け、根伏せによります。
種子はとりまきとします。
日陰で水はけ、水もちのよい土壌を好みます。
乾燥を嫌うので、水やりは土の表面が乾きはじめたらたっぷりと与えます。
施肥は春と秋に緩効性化成肥料を置き肥します。
病虫害としては白絹病、軟腐病、炭そ病、ウイルス病、ナメクジ、ヨトウムシなどがあります。
〔備考〕従来、この地域のものはすべてウスバサイシンとされてきましたが、山路弘樹・中村輝子らの研究(2007年)により、独立した種であるとわかりました。
名前
トウゴクサイシン(東国細辛)
生活型
多年草
常緑・落葉
常緑
広葉・針葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
9月、10月
花咲く季節
4月、5月
実のなる季節
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(本州:東北地方~関東地方・中部地方北部)
形状
草丈・樹高
葉の形
単葉(不分裂葉)
葉の生え方
互生
縁の形
全縁
葉の特記事項
花のつき方
花弁の数
花の色
紫、桃
花径
花序の長さ
実の色
葉の色
緑
種苗の入手難易度
高
種苗の入手形態
苗
苗の流通時期
繁殖方法
種、株分け
日照条件
日陰
水分の必要性
普通、湿潤
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
用途適性
鉢植
ハーディネスゾーン
病害
白絹病、軟腐病、炭そ病、ウイルス病
虫害
ナメクジ、ヨトウムシ
香り
味覚
食用
毒性
有用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
諺
指定植物
日本固有種
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
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