植物図鑑
フタバアオイ
カンアオイ属
フタバアオイ
学名:
Asarum caulescens
〔基本情報〕
山地のブナ林などの林内でみられ、群生する多年草。
茎は長く、地表を這います。
葉には長い柄があり、ふつう茎先に対生状に2個出て、長さ4~8cmの卵心形で、質が薄くてやわらかく、葉先がとがり、基部が深い心形となり、縁に長い毛が規則正しく列になってはえます。
花は葉が出るのとほぼ同時に咲き、葉腋から1個下向きにつきます。
花は淡い紅紫色~淡い紅色で、花弁はなく、萼筒の上部が花弁状に3裂しますが、裂片は強く反り返って萼筒につくため、椀形になります。
花柄には長い毛があります。
萼筒の内側には紫色を帯びた線が15本あり、雄しべは12個、花柱は柱状に合着し、柱頭は6個あって放射状に広がります。
〔利用〕
京都の葵祭ではカツラとともに『葵桂』という飾りに用いられます。
賀茂神社の神紋でもあり、徳川家の家紋のもとにもなっています。
〔栽培〕
増殖は株分けによります。
明るい日陰~日陰で水はけのよい土壌を好みます。
地植えの場合は落葉樹の下に植え込むとよいです。
水やりは鉢植えの場合は土の表面が乾いてからたっぷりと与え、地植えの場合は晴天が続いて乾燥しない限り降雨にまかせます。
施肥は控えめがよく、春と秋に緩効性化成肥料を少量置き肥します。
病虫害としては白絹病、軟腐病、炭そ病、ウイルス病、ナメクジ、ヨトウムシなどがあります。
名前
フタバアオイ(双葉葵、二葉葵)、カモアオイ(賀茂葵)、ヒカゲグサ(日陰草、日影草)、フタバグサ(双葉草、二葉草)、カザシグサ(挿頭草)、モロハグサ(両葉草)
生活型
多年草
常緑・落葉
広葉・針葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
3月、4月、9月、10月
花咲く季節
3月、4月、5月
実のなる季節
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(本州:東北地方南部、四国、九州)、中国
形状
草丈・樹高
葉の形
単葉(不分裂葉)
葉の生え方
互生
縁の形
全縁
葉の特記事項
花のつき方
単生
花弁の数
花の色
紫、桃
花径
花序の長さ
実の色
葉の色
緑
種苗の入手難易度
低
種苗の入手形態
苗
苗の流通時期
繁殖方法
株分け
日照条件
半日陰、日陰
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
用途適性
グラウンドカバー、盆栽、鉢植、公園・庭園
ハーディネスゾーン
病害
白絹病、軟腐病、炭そ病、ウイルス病
虫害
ナメクジ、ヨトウムシ
香り
味覚
食用
毒性
有用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
日本の祭り 葵祭
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
諺
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
26022
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