植物図鑑
サネカズラ
サネカズラ属
サネカズラ
学名:
Kadsura japonica
〔基本情報〕
常緑樹林の林縁や林内でみられる常緑つる性木本。
茎は褐色で、古くなるとコルク層が発達して径2cmにもなります。
若い枝は赤色を帯びます。
葉は互生する単葉で、長さ5~13cm、幅2.5~6cmの長卵形~楕円形で、やわらかく、やや厚みがあります。
葉の表面には光沢があり、裏面はしばしば紫色を帯びます。
葉の縁は全縁または鋸歯があります。
葉柄は0.6~2.3cmです。
普通は雌雄異株となります。
雄花、雌花とも葉腋に1個が垂れ下がってつきます。
花は濃いクリーム色で径1.5cmの広鐘形、花被片は8~17枚あります。
雄花の雄しべ、雌花の雌しべともに多数あります。
果実は径5mmで球形の液果で、径2~3cmの球形に集まってつき、赤色に熟します。
〔利用〕
茎の皮に粘液を含み、かつてこれを整髪料や製紙用の糊として利用しました。
果実はチョウセンゴミシの代用として薬用にされます。
〔栽培〕
増殖は挿木、取木によります。
実生も可能ですが、種から育てると雄株と雌株が出てしまいます。
東北地方南部以南であれば露地栽培可能です。
日向~半日陰で水はけのよい肥沃な土壌を好みます。
地植えの場合、適した場所に植えれば施肥も必要なく容易によく育ちます。
鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
施肥は鉢植えの場合は春と秋に緩効性化成肥料を施しますが、チッ素分が多い肥料では葉ばかり茂って花つきが悪くなります。
病虫害は特にありません。
〔備考〕
整髪料として使われたことが別名の由来です。
名前
サネカズラ(実葛、真葛)、ビナンカズラ(美男葛)、ビジョカズラ(美女葛)、ビンツケカズラ、kadsura vine、kadsura
生活型
つる性木本
常緑・落葉
常緑
広葉・針葉
広葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
4月、5月
花咲く季節
8月
実のなる季節
10月、11月
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(本州:関東以西、四国、九州、琉球)、済州島、台湾
形状
つる
草丈・樹高
葉の形
単葉(不分裂葉)
葉の生え方
互生
縁の形
全縁、鋸歯
葉の特記事項
花のつき方
単生
花弁の数
8、17
花の色
黄白
花径
15
花序の長さ
実の色
赤
葉の色
緑
種苗の入手難易度
低
種苗の入手形態
苗
苗の流通時期
繁殖方法
挿木
日照条件
日向、半日陰
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
用途適性
盆栽、鉢植、公園・庭園、壁面緑化、ベランダ
ハーディネスゾーン
病害
虫害
香り
味覚
食用
毒性
有用
薬用、その他クラフト
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
諺
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
22683
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