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植物図鑑

タチシノブ

タチシノブ属 タチシノブ
学名: Onychium japonicum

〔基本情報〕
山地の日当たりがよくやや乾燥した場所や、雑木林の林縁、石垣などにはえる常緑性のシダ。
しばしば群生します。
褐色で披針形の鱗片に覆われた根茎が長く這います。
葉には胞子葉と栄養葉があり、胞子葉は大きなものでは長さ60cmにもなる卵状披針形で、3~4回羽状に細かく切れ込み、裂片は先がとがって細長く、無毛で光沢がある鮮緑色です。
胞子嚢群は裂片の先につき、葉の縁が反転した偽包膜に包まれます。
栄養葉は胞子葉より小さく、切れ込みが浅いです。
葉柄は長さ8~20cmで、下部が紫褐色を帯びるわら色、無毛です。

〔利用〕
装飾として和紙に漉き込まれることがあります。

〔栽培〕
増殖は株分けによります。
日向~半日陰で水はけ、水もちのよい場所を好みます。
水苔に根茎を巻きつけたり、土を使う場合は腐葉土と赤玉土を混ぜたものを用いるのがよいです。
水やりは植え込み材の表面が乾いたらたっぷりと与え、霧吹きで葉水も与えるとよいです。
肥料は特に必要ありませんが、株分け後や春に薄めた液肥を少量与えてもよいです。
病虫害は特にありません。

〔備考〕
シノブに似て、葉が立ち上がることが名の由来です。

名前
タチシノブ(立忍)、カンシノブ(寒忍)、carrot fern、claw fern、Japanese claw fern
生活型
シダ
常緑・落葉
常緑
広葉・針葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
2月、3月、10月、11月
花咲く季節
実のなる季節
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(本州:福島県・関東地方以西、四国、九州、琉球、小笠原)、朝鮮南部、中国、台湾、インド、インドシナ~マレーシア
形状
草丈・樹高
葉の形
葉の生え方
縁の形
葉の特記事項
花のつき方
花弁の数
花の色
花径
花序の長さ
実の色
葉の色
種苗の入手難易度
種苗の入手形態
苗の流通時期
繁殖方法
株分け
日照条件
日向、半日陰
水分の必要性
普通
土の必要性
必要、水苔
土壌酸度
耐候性
耐陰性
用途適性
鉢植、切花、公園・庭園、苔玉
ハーディネスゾーン
病害
虫害
香り
味覚
食用
毒性
有用
その他クラフト
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
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