植物図鑑
ユーフォルビア コティニフォリア
トウダイグサ属
ユーフォルビア コティニフォリア
学名:
Euphorbia cotinifolia
〔基本情報〕
高さ3~4.5mほどになる常緑低木~小高木。
高さ9mにもなるものもあり、寒冷地では落葉します。
茎や葉を傷つけると白色の乳液が出ます。
若い枝は赤紫色を帯びます。
葉は3輪生または対生する単葉で、長さ・幅とも10cmほどの広楕円形~円形となり、質が薄く、葉の縁は全縁、長い葉柄をもちます。
新芽は赤みが強く、成葉では濃い赤紫色になります。
枝先に散形状に杯状花序をつけ、花には花弁はなく、白~クリーム色で半円形の花弁状付属物があり、花弁状付属物には縁に切れ込みがはいります。
花序につく腺体は紫色を帯びます。
果実は平滑で光沢のある蒴果です。
〔利用〕
有毒植物ですが、原産地では乳液を民間薬として用い、水に流して魚を捕らえるのに利用したり、かつては矢毒としても用いられました。
〔栽培〕
増殖は実生、挿木によります。
挿木は切り口をすぐ水で洗うか水につけるなどして白色の乳液を洗い流し、切り口を乾かしてから挿します。
乳液は有毒で皮膚につくとかぶれるので、手袋を着用して作業します。
また目や口にも入らないよう注意します。
霜に弱く、冬越しには10℃以上を保つのが無難で、0℃近くになると落葉します。
日当たりと水はけのよい土壌を好みます。
明るい日陰程度であれば耐えますが、日当たりが悪いと葉の色が悪くなります。
水やりは春~秋は土の表面が乾いたらたっぷりと与え、冬は乾かし気味に管理します。
水はけが悪いと根腐れを起こすことがあります。
施肥は春と秋に緩効性化成肥料を置き肥します。
病虫害としてはハダニ、アブラムシ、コナカイガラムシ、線虫などがあります。