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植物図鑑

マルメロ

マルメロ属 マルメロ
学名: Cydonia oblonga

〔基本情報〕
高さ3~4.5m、ときに6mほどになる落葉低木または小高木。
株立ちとなることが多いです。
若い枝には綿毛が密にはえ、小枝には刺はありません。
葉は互生する単葉で、長さ5~10cmの広卵形~広楕円形で、裏面に白色の綿毛が密にはえ、葉の縁は全縁です。
葉の展開後に開花します。
花は新梢の先に1個つき、径4~5cmほどの白~淡紅色の5弁花で、花弁の基部には短い爪があります。
果実は長さ10cm、径5~7.5cmほどの楕円形~洋ナシ形、未熟な果実は緑色で白~灰白色の綿毛に覆われますが、熟すと明るい黄色となり毛も徐々に落ちます。
果実には芳香があります。

〔来歴〕
ヨーロッパでは古くから栽培され、日本には江戸時代初期(1634)に長崎に渡来しました。
現在は長野県で多く栽培されます。

〔利用〕
果実はかたくて渋味が強いですが、砂糖漬けや果実酒、ゼリー、ジャムなどに利用されます。

〔栽培〕
増殖は実生、挿木、取木、接木によります。
冷涼な気候を好み、日当たりと水はけがよい肥沃な土壌が適します。
水やりは鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与え、地植えの場合は晴天が続いて乾燥しない限り降雨にまかせます。
施肥は寒肥と花後、結実期に有機質の肥料を施します。
剪定は冬に行います。
自家結実性が低いので、果実を実らせるには授粉樹が必要です。
病虫害としては黒点病、シンクイムシなどがみられます。

〔備考〕
ポルトガル語のmarmeloに由来する名です。
長野県ではカリンとよばれます。

名前
マルメロ、セイヨウカリン、カリン、common quince、quince
生活型
低木、小高木
常緑・落葉
落葉
広葉・針葉
広葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
11月、12月、1月、2月
花咲く季節
4月、5月
実のなる季節
10月、11月
葉の鑑賞期間
分布または原産地
トランスコーカサス地域(イラン、アルメニア、アゼルバイジャン、ロシア南西部、トルクメニスタン)
形状
直立
草丈・樹高
3000〜6000mm
葉の形
単葉(不分裂葉)
葉の生え方
互生
縁の形
全縁
葉の特記事項
花のつき方
単生
花弁の数
5
花の色
桃、白
花径
40〜50
花序の長さ
実の色
葉の色
種苗の入手難易度
種苗の入手形態
苗の流通時期
繁殖方法
種、挿木
日照条件
日向
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
耐寒性
用途適性
盆栽、公園・庭園
ハーディネスゾーン
5a〜8b
病害
黒点病
虫害
シンクイムシ
香り
味覚
食用
毒性
有用
食用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
22370
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