オウゴチョウ

ジャケツイバラ属 オウゴチョウ
学名： Caesalpinia pulcherrima

〔基本情報〕
高さ3～6mになる成長のはやい常緑低木または小高木。
寒冷地では落葉します。
枝が横に広がり、幅の広い樹冠となります。
若い枝は緑色で、鋭い刺があります。
葉は互生し、5～8対の羽片からなる長さ20～40cmほどの2回偶数羽状複葉で、羽片には6～10対の小葉がつきます。
小葉は長さ1.5～2.5cm、幅1～1.5cmの楕円形で、葉先はまるいです。
熱帯では周年開花します。
枝先や葉腋から直立する長さ10～20cmの総状～円錐状の花序に、径5cmで鮮やかな橙黄色～黄色の5弁花をつけます。
花弁は波打ち、基部は爪となります。
雄しべと雌しべは赤色で花の外に長く突き出します。
果実は豆果で、長さ6～10cmの扁平な長楕円形で、黒褐色～黒色の種子が8～10個はいります。
豆果には刺や毛はありません。

〔栽培〕
増殖は実生、挿木によります。
日当たりと水はけのよい場所であれば土質を選ばず、よく育ちます。
日当たりが悪いと花つきが悪くなります。
沖縄では地植えにされますが、冬越しには5℃以上を保つほうがよいので、一般には鉢植えにし、冬は室内の明るい場所に取り込みます。
水やりは鉢植えの場合は春～秋は土の表面が乾いたらたっぷりと与え、地植えの場合は降雨にまかせます。
施肥は控えめでよく、鉢植えの場合は春～秋に様子を見ながら緩効性化成肥料を少量施します。
病虫害は特にありません。

〔備考〕
バルバドスの国花です。
沖縄の3大名花のひとつとされています。