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植物図鑑

ハエトリグサ

ハエトリソウ属 ハエトリグサ
学名: Dionaea muscipula

〔基本情報〕
浅い湿地にはえる高さ5~10cmの多年草で、食虫植物です。
葉はロゼット状に根生し、縁に太く長い刺毛が並ぶ二枚貝のような形の腎臓状円形で、捕虫器になっています。
葉の内側は赤色を帯びることが多いです。
扁平で幅の広い葉柄があります。
葉の内側には左右それぞれに感覚毛が3本ずつあり、そのうちの2本以上に同時に触れるか1本に2回触れると葉が素早く閉じて、獲物を捕らえます。
この時、葉の縁の刺毛が互いに噛み合って、獲物が逃げられないようにします。
葉を閉じる仕組みが複雑なのは、獲物以外のものが触れた時の誤作動を防いだり、獲物を確実に捕えるための適応と考えられています。
獲物を捕らえた葉は翌日には完全に閉じ、刺毛は反り返り、葉の内側で獲物を押しつぶして消化酵素を分泌し、養分を吸収します。
一枚の葉が開閉できる回数は4~5回程度で、むやみに触って閉じさせると、株が疲れて枯れてしまいます。
長さ15~30cmの花茎を直立させ、散形花序または集散花序に径1~1.5cmほどの白色の5弁花を3~10個つけます。
果実は球形の蒴果で、種子は光沢のある黒色です。

〔栽培〕
増殖は実生、株分けにより、種子は取播とします。
常に湿った状態で養分の少ない酸性の環境を好むので、水苔に植え込むのがよいです。
高温や乾燥した風を嫌います。
夏は半日陰で涼しく過ごさせ、それ以外の季節は日によく当て、冬は凍結しない程度の場所で低温にあて休眠させます。
水やりは浅い腰水潅水にし、植え込み材が常に湿っている状態にします。
施肥は特に必要ありません。
病虫害は特にありません。

名前
ハエトリグサ(蠅捕草)、ハエトリソウ(蠅捕草)、ハエジゴク(蠅地獄)、ディオネア、Venus fly trap
生活型
多年草
常緑・落葉
広葉・針葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
12月、1月、2月
花咲く季節
5月、6月
実のなる季節
葉の鑑賞期間
分布または原産地
アメリカ合衆国南東部(ノースカロライナ州、サウスカロライナ州)
形状
ロゼット
草丈・樹高
50〜300mm
葉の形
特殊
葉の生え方
根生
縁の形
葉の特記事項
花のつき方
散形花序、集散花序
花弁の数
5
花の色
花径
10〜15
花序の長さ
実の色
葉の色
赤、緑
種苗の入手難易度
種苗の入手形態
種子、苗
苗の流通時期
繁殖方法
種、株分け
日照条件
日向、半日陰
水分の必要性
湿潤
土の必要性
水苔
土壌酸度
酸性
耐候性
用途適性
鉢植、アクアテラリウム、苔玉
ハーディネスゾーン
5a〜8b
病害
虫害
香り
味覚
食用
毒性
有用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
21067
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