植物図鑑
ゴウシュウアオギリ
ゴウシュウアオギリ属
ゴウシュウアオギリ
学名:
Brachychiton acerifolius
〔基本情報〕
原産地では海岸沿いの熱帯雨林でみられる高木で、野生では高さ30~35mにもなります。
ふつう乾季に葉を落としますが、落葉の程度は様々です。
幹は円筒形で、樹皮は緑色~灰緑色で滑らか、幹の上部まで枝分かれしないことが多いです。
葉は互生し、径25~30cmほどで掌状に5裂し、裂片がさらに波状に切れ込むことも多く、表面には光沢があります。
卵形の単葉で全縁となるものもあります。
長い葉柄をもちます。
枝先に円錐花序または総状花序を出し、鮮やかな紅色~緋色の花を多数つけ、花序の軸も赤色です。
落葉期に木全体を覆うほど花を咲かせるので目立ちます。
花は長さ2.5~3cmの鐘形です。
果実は長さ10cmほどの舟形をした蒴果で、暗褐色に熟して片側が裂けます。
〔栽培〕
増殖は実生、挿し木、接ぎ木によります。
種子から育てると開花まで数年かかります。
日当たりと水はけのよい肥沃な土壌を好みます。
生育適温は26~32℃で、冬越しも10℃以上を保つことが理想ですが、休眠させれば0℃まで耐え、霜で傷んでも軽度であれば回復します。
鉢植えは冬は窓際の明るい場所などで管理します。
寒さにあたると葉を落とすことがあります。
水やりは春~秋は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与え、冬は乾かし気味に管理し、落葉した場合は水を断ちます。
また、冬は乾燥しがちなので、霧吹きで葉水を与えるとよいです。
施肥は春から秋まで緩効性化成肥料を置き肥します。
室内では葉にほこりがたまりやすいので、軽く湿らせた布でときどき拭くとよいです。
病虫害としてはハダニやカイガラムシ、アブラムシがあります。