植物図鑑
フジマメ
フジマメ属
フジマメ
学名:
Lablab purpureus
〔基本情報〕
熱帯アフリカ原産とされるつる性草本。
熱帯では多年草ですが、寒さに弱いので日本では一年草として扱われます。
つるはよくのびて、ふつう高さ2~3m、ときに6mにまで達します。
葉は互生する3出複葉で、小葉は長さ5~7cmの三角状広卵形です。
葉の縁は全縁です。
葉はしばしば紫色を帯びます。
葉腋から長い総状花序を直立させ、赤紫色~ピンク色または白色の蝶形花を咲かせます。
花序の軸は赤紫色です。
果実は扁平で光沢のある豆果で、赤紫色または緑白色、鎌状に曲がり、先端はくちばし状にとがります。
〔利用〕
若い莢や種子を食用にしますが、成熟した種子には毒性があるので大量に摂取しないようにします。
種子は薬用にもされます。
各地で伝統野菜として栽培され、岐阜県の千石豆、愛知県の白花千石、石川県の加賀つるまめ、などがあります。
〔栽培〕
増殖は実生によります。
移植を嫌うので、霜が降りなくなってから栽培する場所に直接播くか、6~8週間前に室内の暖かい場所でポリポットに播いて育苗しておきます。
酸性土壌を嫌います。
生育適温は23~28℃で、13℃を下回ると生育が鈍ります。
日当たりと水はけのよい場所を好み、強健で栽培は容易です。
水やりは晴天が続いてひどく乾燥しない限りは降雨にまかせます。
生育旺盛で重いつるとなるので、丈夫な支柱が必要です。
連作を嫌います。
病虫害としては、輪紋病、アザミウマ、コナガ、ハダニ、アブラムシなどがあります。
〔備考〕
関西ではインゲンマメと呼ばれることもあります。
名前
フジマメ(藤豆)、センゴクマメ(千石豆)、ツルマメ(蔓豆)、インゲンマメ(隠元豆)、アジマメ(味豆)、hyacinth bean、lablab-bean、bonavist bean、bonavist pea、dolichos bean、seim bean、lablab bean、Egyptian kidney bean、Indian bean、bataw、Australian pea
生活型
つる性草本
常緑・落葉
広葉・針葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
4月、5月
花咲く季節
6月、7月、8月、9月
実のなる季節
葉の鑑賞期間
分布または原産地
熱帯アフリカとされる
形状
草丈・樹高
葉の形
3出複葉
葉の生え方
互生
縁の形
全縁
葉の特記事項
花のつき方
総状花序
花弁の数
花の色
紫、桃、白
花径
花序の長さ
実の色
葉の色
緑、紫
種苗の入手難易度
低
種苗の入手形態
種子、苗
苗の流通時期
繁殖方法
種
日照条件
日向
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
アルカリ性、中性
耐候性
耐暑性、耐乾性、非耐寒性
用途適性
公園・庭園、壁面緑化
ハーディネスゾーン
10a〜11b
病害
輪紋病
虫害
アザミウマ、コナガ、ハダニ、アブラムシ
香り
味覚
食用
毒性
有用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
諺
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
64251
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