ダボエキア カンタブリカ

Daboecia属 ダボエキア カンタブリカ
学名： Daboecia cantabrica

〔基本情報〕
高さ40～60cmになる常緑低木。
よく枝分かれし、枝には腺毛がはえます。
葉は互生する単葉で、長さ0.6～1.2cmの卵形～楕円形となり、表面は光沢のある濃い緑色でまばらに毛がはえ、裏面には白色の綿毛が密にはえます。
葉の縁は全縁です。
葉柄はごく短く不明瞭です。
原産地では初夏～秋まで開花しますが、日本では初夏と秋の2季咲きとなることがほとんどです。
枝先に長さ7.5～12cmの総状花序を出します。
花は長さ1cmほどの壺形で、先が浅く4裂し、赤紫色です。
萼も4裂します。
萼と花柄、花序には腺毛がはえます。
雄しべは8本あります。
果実は4室からなる蒴果です。

〔栽培〕
増殖は挿木、株分けによります。
高温多湿に弱く、耐寒性はありますが強い寒風を嫌います。
乾燥する場所も避けます。
日当たりと風通し、水はけがよい酸性土壌を好みます。
水やりは鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与え、地植えの場合は夏に晴天が続いて乾燥しないかぎりは降雨にまかせます。
施肥は春と秋に緩効性化成肥料を置き肥します。
初夏、花が終わった後に1/2くらいの高さまで大きく切り戻すと、夏越しがしやすく、樹形も整い、秋に開花しやすくなります。
病虫害としてはカイガラムシやアブラムシがあります。