タチハナアナナス

サルオガセモドキ属 タチハナアナナス
学名： Tillandsia lindeniana

〔基本情報〕
熱帯雨林で木などに着生する高さ25cmほどの常緑多年草。
無茎種です。
葉は20～30個が根出し、長さ35cm、幅1～1.5cmの狭三角形～線形となり、弓状に曲がり、先端はとがります。
葉の基部には紫褐色の縦筋がはいります。
葉の基部は葉鞘になります。
葉の間からごく短い花茎を出し、穂状花序をつけます。
花序は淡紅色～赤色の苞が40個ほど羽状に密に重なって、長さ16cm、幅7cmの扁平な長楕円形となります。
花は苞の間から出て、径5cmほどで濃い紫色の3弁花です。
果実は蒴果です。

〔栽培〕
増殖は株分けによります。
耐寒性が弱いので冬期は5～7度以上を保てる室内で管理します。
水苔単体に植えこむか、ヘゴ板などに着生させてもよいです。
秋～春はよく日に当て、夏は明るい日陰に移します。
水やりは春～秋は植え込み材が乾いたら株元にかかるように与え、ヘゴ板に着生させている場合は毎日霧吹きで株全体を湿らせます。
冬は乾かし気味に管理します。
空中湿度が高い環境を好むので、冷暖房の風が当たらない場所に置き、霧吹きで水を与えます。
施肥は鉢植えの場合は春から秋の生育期に2か月に1度、緩効性肥料を与えるか、月に1回薄めた液肥を与えます。
病虫害としてはアブラムシ、アザミウマ、カイガラムシ、ハダニがあります。