植物図鑑
ベゴニア センパフローレンス
シュウカイドウ属
ベゴニア センパフローレンス
学名:
Begonia Semperflorens Cultorum Group
〔基本情報〕
シキザキベゴニアの変種であるBegonia cucullata var. hookeriと近縁種をもとにしたとされる、交配によってつくられた園芸品種群。
学名の Semperflorens-cultorum Group はシキザキベゴニアの異名 Begonia semperflorensによります。
センペルフロレンス群、グラキリス群、ヘテロシス群の3群に分けられます。
多汁質の多年草ですが、耐寒性がないので園芸的にはおもに一年草として扱います。
全体に無毛で、光沢があります。
茎はときに紅色を帯びます。
葉は互生する単葉で、卵形~広卵形、左右非相称となります。
葉の縁は不規則な鋸歯があるか全縁となります。
銅葉の品種もあります。
茎先の葉腋から集散花序を出します。
雄花と雌花があり、雄花は花弁状の2個の萼片とそれより小さい2個の花弁からなり、雌花は花弁状の2個の萼片と3個の花弁からなります。
〔栽培〕
増殖は挿木によります。
葉芽のある節を選んで挿穂をつくります。
通気性に富んで水はけがよく、適度な保水力のある土壌を好みます。
日当たりと風通しの良い場所を好み、夏は強い日射しが当たると葉焼けをおこすことがあります。
冬越しさせたいときは霜が降りる前に室内の日当たりのよい場所に取り込むようにします。
水やりは鉢植えの場合は春と秋は土の表面が乾いたらたっぷりと与え、真夏と冬は過湿にならないようにやや乾燥気味に管理します。
地植えの場合は降雨にまかせます。
施肥は春と秋に緩効性肥料を月に1度、もしくは液肥を2週間に1度与えます。
夏は暑さで弱るので施肥は行わず、水やりも極端に乾燥しない程度とします。
病虫害としては灰色かび病、うどんこ病、アブラムシなどがみられます。