セイヨウトチノキ

トチノキ属 セイヨウトチノキ
学名： Aesculus hippocastanum

〔基本情報〕高さ35mにもなる落葉高木。
葉は対生する掌状複葉で、小葉は5～7枚あります。
小葉は長さ13～30cmで、縁には鋸歯があります。
7～20cmの葉柄をもちます。
冬芽は大きく、粘つきます。
長さ10～30cmになる円錐形の複総状花序を直立させ、20～50個の花をつけます。
花は横向きに咲き、白色の5弁花で、基部にはじめ黄色く、のちに淡い紅色となる模様があります。
雄しべは花弁より長く、上向きに反ります。
果実は球状の蒴果で、表面に刺があります。
種子は栗のような見た目をしています。

〔利用〕欧米では街路樹として多用されます。

〔栽培〕増殖は接木によります。
大きくなりスペースをとるので、広い場所が必要です。
冷涼な土地を好み、日当たりと水はけがよく肥沃な土壌を好みます。
乾燥と夏の強い西日を嫌います。
水やりは水切れしない程度に与えます。
施肥は冬期と果実がつき始める時期に堆肥を株元に与えます。
土壌や空気の乾燥する暖地や都会では葉先が傷むので注意が必要です。
また、葉が大きく薄いので、潮風や強風でも傷みやすいです。
成木での移植は避けます。
剪定は特に必要ありませんが、気になるようなら邪魔な枝を間引く程度にします。
病虫害は特にありません。