植物図鑑
ガーベラ
ガーベラ属
ガーベラ
学名:
Gerbera
〔基本情報〕
多年草。
株全体に細かい産毛が密にはえます。
長くひも状の強い根があり、ここから側芽が出て分げつします。
短い茎から葉柄がある根出葉が地際にロゼット状に多数茂ります。
直立する長い花茎の先に大輪の頭花を単生させます。
花色は多彩で、花の形も一重、半八重、八重、スパイダー咲などさまざまです。
〔栽培〕
増殖は株分けによります。
実生では元の株と違う形質が現れやすいです。
原産地は冬に温暖で雨に恵まれ、夏は涼しく雨が少ない気候なので、低温や高温多湿を嫌います。
霜や凍結にあたらなけらば戸外越冬可能です。
生育適温は10~20℃で、越冬させるには夜温10~12℃が必要で、5℃以下になると生長が止まり、0℃で地上部が枯れて休眠します。
休眠中は地植えの場合は枯れた葉を取り除いて敷き藁や覆土などをおこないます。
日当たりと水はけ、風通しがよく肥沃な土壌を好みます。
日当たりが悪いと花が咲きにくいです。
やや乾燥した場所を好み、多湿を嫌うので、長雨の時期は鉢植えは雨の当たらない場所に移動します。
また真夏の直射日光と高温でも弱るので、風通しがよく涼しい半日陰へ移動します。
土壌酸度はPH6.0~7.0がよく、酸性土を嫌うので植えつけの際は、苦土石灰を施します。
地植えの場合は深く耕し、たい肥などをよく鋤きこんで、株元の芽が土に埋まらないように、盛り土をしたところに浅く植えつけます。
水やりは鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与え、冬は乾かし気味に管理します。
地植えの場合は降雨にまかせます。
施肥は元肥のほか、春と秋に緩効性化成肥料を月1回施します。
チッ素分の多い肥料では葉ばかり茂り、花が咲きにくくなります。
花が終わったら、根元から手で折りとります。
同様に枯れた葉もこまめに手で根元から折りとります。
病虫害としては白絹病、根腐病、うどんこ病、ネマトーダ、アブラムシ、ダニなどがあります。