植物図鑑
セントポーリア
アフリカスミレ属
セントポーリア
学名:
Saintpaulia
〔基本情報〕
やや多肉質の多年草。
葉がロゼット状に出るロゼット型と、茎が匍匐して葉は互生または対生してつくトレイル型があります。
葉は円形~卵形で、毛がはえ、縁にまるい鋸歯があります。
長い葉柄があります。
花は葉腋に1~数個がつき、花冠は2唇状に5裂して上側の2裂片は小さいです。
花冠の基部は短い筒状になります。
雄しべは2個あり、黄色い葯がめだちます。
果実は蒴果です。
〔来歴〕
Saintpaulia ionanthaとS. confusaを中心に品種改良がおこなわれ、10,000以上の園芸品種が作出されています。
園芸品種は草姿や大きさ(6分類:ミニチュア、セミミニチュア、スタンダード、ラージ、ミニチュアトレイル、スタンダードトレイル)、花形(7分類:一重咲、半八重咲、八重咲、一重/八重咲、スター咲、フリンジ/ラッフルド咲、ベル咲)、花色(14分類)、葉形(10分類)などで分類され、決められた記号で記載されています。
ミニチュアの下の分類基準としてマイクロミニチュア(株張8cm以下)を設けている場合もあります。
〔栽培〕
増殖は葉挿し、挿芽によります。
生育適温は18~25℃で10度を下回ると生育がとまり、5℃以下になると枯れます。
また、30℃以上での生育は悪くなります。
水はけと水もちのよい有機質に富んだ土に植え、一年を通して明るい室内で育てます。
水やりは秋~春までは土の表面が乾いたらたっぷりと与え、真夏は乾かし気味に管理しますが、冬も10℃を下回るようなら乾かし気味に管理します。
施肥は秋~春まで液肥を施し、真夏は肥料を断ちますが、冬も10℃を下回るようなら肥料を断ちます。
花がらはこまめに摘みます。
病虫害としては灰色かび病、ホコリダニ、アブラムシなどがあります。