植物図鑑
ブルースター
Oxypetalum属
ブルースター
学名:
Oxypetalum coeruleum
〔基本情報〕
高さ60~100cmほどになる常緑つる性多年草。
耐寒性が弱いので、寒冷地では一年草として扱います。
全体に白い毛がはえます。
茎や葉を傷つけると白い乳液が出ます。
茎はつる状に伸びます。
葉は対生する単葉で、長さ5~10cmの長楕円状心臓形で、全縁です。
葉腋や茎先に出る集散花序に、1~数個の花をつけます。
花は径2.5cmで淡い青色で、花冠は5深裂して短い花筒があります。
蕾のときはピンク色を帯び、花が終わりに近づくと紫色を帯びてきます。
果実は長さ15cmで紡錘形の袋果で、熟すと割れて長い毛束がついた種子を出します。
〔栽培〕
増殖は実生、挿木によります。
発芽適温は20~25℃と高めなので室内で育苗し、直根性で移植を嫌うのでポットに播いて定植します。
こぼれダネでもよく増えます。
挿木は切り口をすぐ水で洗うか水につけるなどして乳白色の乳液を洗い流し、切り口を乾かしてから挿します。
強い霜が降りない関東地方以西であれば戸外で冬越し可能です。
日当たりと水はけ、水もち、通気性のよい肥沃な土壌を好みます。
水はけが悪いと根腐れを起こします。
水やりは鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与え、地植えの場合は降雨にまかせます。
過湿にならないように注意し、雨にあたると花や葉が傷みやすいので、鉢植えは長雨の時期には雨の当たらない場所に移動させます。
施肥は元肥として緩効性化成肥料を施すほか、開花期に月1回ほど液肥を施します。
病虫害は特にありません。
〔備考〕
ブルースターという名は、星形の青い花をつけることから日本でつけられた通称のようで、英名ではないようです。