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植物図鑑

カボス

ミカン属 カボス
学名: Citrus sphaerocarpa

〔基本情報〕果樹として栽培される常緑樹。
枝には、鋭い刺があります。
互生する葉は単葉のようですが、複葉が退化したもので、楕円形です。
幅の広い翼葉があります。
花は白色の5弁花です。
多数の雄しべが花糸の中部まで合生し雄ずい筒をつくります。
果実は球形に近く、果重100~150g、黄色に熟します。
果頂部が径2.5cmほどのドーナツ状にやや盛り上がります。

〔来歴〕おもに大分県で栽培され、県下には樹齢100年を超える古木が各地にあります。
原産地は大分県南海部郡とされますがさだかではありません。

〔利用〕酸味が強く、独特の香りがある果汁を酢として料理に用います。
またジュースや菓子など加工品にも用いられます。

〔栽培〕増殖は接木によります。
日当たりと水はけ、水もちのよい場所を好みます。
幼木のうちは移植容易ですが、成木では困難です。
水やりは地植えの場合、晴天が続いて乾燥しないかぎりは必要ありませんが、幼木のうちは夏によく水を与えて枝をよく伸長させると生育が早くなります。
施肥は春と秋に有機質の肥料か速効性がある化成肥料を施します。
枝が繁りすぎて、樹冠の内部が日照不足となると枝が枯れます。
枯れ枝は病虫害の原因となり、実つきも悪くなることから、3月頃に適度に製枝・剪定し、内部まで日が当たるようにします。
実が多くついた場合は7~8月に摘果をおこないます。
病虫害としてはミカンハモグリガ、カイガラムシ、ハダニ、アブラムシなどがあります。
アゲハチョウの食草です。

〔備考〕名はダイダイの別名であるカブスが訛ったものと考えられています。

名前
カボス(香母酢)、カボスユ(香母酢柚)、シャンス
生活型
低木、小高木
常緑・落葉
常緑
広葉・針葉
広葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
3月、4月
花咲く季節
5月、6月
実のなる季節
8月、9月、10月、11月、12月
葉の鑑賞期間
分布または原産地
大分県
形状
直立、分枝
草丈・樹高
葉の形
特殊
葉の生え方
互生
縁の形
葉の特記事項
花のつき方
花弁の数
5
花の色
花径
花序の長さ
実の色
葉の色
種苗の入手難易度
種苗の入手形態
苗の流通時期
繁殖方法
接木
日照条件
日向
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
用途適性
公園・庭園
ハーディネスゾーン
病害
虫害
ミカンハモグリガ、カイガラムシ、ハダニ、アブラムシ
香り
柑橘系
味覚
酸味
食用
毒性
有用
食用、飲用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
アゲハチョウの幼虫の食草
文化との関わり
花言葉
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
22560
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