ダイヤモンドリリーnew12月の過去記事

文一総合出版

タカノツメ

ウコギ科 タカノツメ属

Gamblea innovans

〔基本情報〕
山地の林内にはえ、乾いた尾根で見られることが多い高さ5~10mの落葉小高木。
樹皮は灰白色を帯びて滑らかです。
枝がやわらかく、折れやすいです。
葉は長枝に互生し、短枝には群がってつく3出複葉ですが、単葉や2小葉のものが出ることもあります。
小葉は長さ5~15cm、幅2~6cmの長楕円形~楕円形で、先が急に鋭くとがります。
側小葉の基部はやや左右非対称になります。
葉の表面には毛がなく、光沢があり、裏面の脈腋に毛があります。
葉の縁には先が毛状にとがるごく小さな鋸歯があり、若い木では歯牙状に切れ込むこともあります。
葉は秋に黄色に色づきます。
葉柄は長さ2~12cmです。
雌雄異株です。
球状の散形花序が総状に集まった花序を出し、多くの花をつけます。
花は淡い緑色の小さな5弁花で、花弁の長さは2mmほどです。
果実は径5mmほどの球形~楕円形の液果で、黒色に熟します。

〔利用〕
若芽に芳香があり、山菜として食べられます。
材はやわらかく、燃料の他、箸や経木、マッチの軸にされます。

〔栽培〕
増殖は実生によります。
日向~半日陰で水はけがよく、肥沃な土壌を好みます。
環境が合えば放任でもよく育ちます。
水やりは根づいた株では降雨にまかせます。
施肥は寒肥として有機質の肥料を施します。
病虫害は特にありません。

〔備考〕
冬芽をタカの爪に例えた名です。
別名は木がイモのようにやわらかいことによります。
名前 タカノツメ (鷹爪) 、イモノキ (芋木)
花咲く季節 ? 5月、6月
実のなる季節 ? 9月、10月
分布または原産地 ? 日本(北海道~九州)
指定植物 ? 日本固有種
生活型 ? 小高木
常緑・落葉 ? 落葉
広葉・針葉 ? 広葉
生活様式 ? 地生
植え付け(または播種)季節 ? 11月、12月、1月、2月、3月
葉の鑑賞期間 ? 10月、11月
形状 ? 直立
草丈・樹高 ? 5000〜10000mm
葉の形 ? 単葉(不分裂葉)、3出複葉
葉の生え方 ? 互生、束生
縁の形 ? 鋸歯、歯牙
花のつき方 ? 総状花序、散形花序
花弁の数 ? 5
花の色 ?
葉の色 ? 黄、緑
種苗の入手難易度 ?
種苗の入手形態 ?
繁殖方法 ?
日照条件 ? 日向、半日陰
水分の必要性 ? 普通
土の必要性 ? 必要
用途適性 ? 公園・庭園
食用 ?
有用 ? 食用、その他クラフト
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