植物図鑑
ユウゼンギク
ホウキギク属
ユウゼンギク
学名:
Symphyotrichum novi-belgii
〔基本情報〕
高さ20~180cmほどの多年草。
茎は直立し、上部でよく枝分かれします。
葉には根出葉と茎につく葉があり、根出葉と茎の下部の葉は開花期には枯れています。
茎につく葉は互生する単葉で、茎先まで多数密につき、長さ5~15cm、葉が1~2.5cmほどの線状楕円形~卵状披針形となり、質がやや厚いです。
葉の縁は全縁または低い鋸歯があります。
頭花は茎先に散房状に多数つき、径2.5cmほどのものが多く、舌状花と筒状花からなります。
舌状花は20~50個つき、白、紫、青紫、桃、紅色などの色があります。
果実は痩果で冠毛があります。
〔来歴〕
日本には大正時代に観賞用に導入されました。
〔栽培〕
増殖は株分けと挿芽によります。
日当たりと水はけのよい場所であれば土質を選ばず、よく育ちます。
水やりは多湿にならないよう注意し、鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与え、地植えの場合は晴天が続いて乾燥しない限り降雨にまかせます。
肥料が多いと間のびして倒れやすくなるので、控えめでよく、地植えの場合は元肥を施せば特に必要ありませんが、鉢植えでは生育具合を見ながら春に緩効性化成肥料を置き肥してもよいです。
初夏に大きく切り戻すと、枝数が増えて花が多く咲きます。
花がらはこまめに摘むようにします。
花後に、株を切り詰めてもよいです。
草丈が高くなるものには支柱を立てます。
病虫害としてうどんこ病、宿根アスター菌核病、さび病、ハモグリバエ、アブラムシなどがみられます。
〔備考〕
別名のミカエルマス(ミケルマス)は9月29日におこなわれるキリスト教のミカエル祭で、このころに開花することによります。