植物図鑑
カッコウアザミ
カッコウアザミ属
カッコウアザミ
学名:
Ageratum conyzoides
〔基本情報〕
道端や空き地でみられ、高さ30~60cm、ときに1mになります。
原産地では常緑多年草ですが、寒さに弱いため日本では一年草となります。
全体に毛が多くはえます。
茎はよく枝分かれし、しばしば赤色を帯びます。
葉は対生する単葉ですが、茎の上部では互生することもあります。
葉は長さ5~13cm、幅2~4cmの卵形~長楕円形、鈍頭で、基部は円形~浅い心形となり、縁には鋸歯があります。
葉柄は長さ3cmほどです。
茎の上部の葉ほど小さくなり、葉柄も短くなります。
茎先に径0.5cmほどの頭花を散房状~円錐状につけます。
頭花は筒状花のみからなり、ふつう淡い青紫色または白色です。
花柱は2裂して長く突き出し、花色と同色です。
総苞はほぼ球形で、総苞片は無毛です。
果実は痩果で、四角柱状で黒色、冠毛は花筒と同じ長さです。
〔来歴〕
明治時代初期に導入され、各地に帰化しています。
〔利用〕
薬用として利用されます。
〔栽培〕
増殖は実生、挿芽によります。
発芽に光を必要とする好光性をもつので、播種は播種用の用土におこない、土で覆わずに、土を乾かさないよう底面給水をおこないます。
発芽適温は15~25℃です。
日当たりと水はけのよい土壌を好みます。
水やりは過湿にならないように注意し、鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与え、地植えの場合は降雨にまかせます。
肥料は地植えの場合は元肥を少量施せば特に必要なく、鉢植えでも控えめがよいです。
肥料を与えすぎる(特にチッ素分が多い)と葉ばかり茂って花が咲きにくくなります。
株が混みあうと蒸れて病気が出やすくなるので、混んだ枝を取り除くようにします。
病虫害としては灰色かび病、アブラムシ、ハダニなどがあります。