植物図鑑
ミツガシワ
ミツガシワ属
ミツガシワ
学名:
Menyanthes trifoliata
〔基本情報〕
おもに高山帯の湿原や池沼でみられ、しばしば群生する高さ20~40cmの多年草。
太い地下茎が地中を長く這います。
葉は根出する3出複葉で、小葉は長さ4~8cmの楕円形で厚みがあります。
葉の縁は鈍い鋸歯があるか全縁となります。
長い葉柄をもち、基部は鞘になります。
総状花序を出し、花は径1~1.5cmほどで白色~淡い紫色、花冠は5裂して内側に白色の毛が密にはえます。
花には長花柱花(長い雌しべと短い雄しべをもつ)と短花柱花(短い雌しべと長い雄しべをもつ)の2タイプがあり、株ごとにタイプが異なり、長花柱花だけが結実します。
果実は径0.5cmほどの球形の蒴果です。
〔来歴〕
種子の化石が漸新世(約3,400万~2,300万年前)の地層から発見されるほど古い時代からある植物で、氷期の生き残り(残存植物)として低地でみられるものもあります。
〔利用〕
葉を睡菜葉(スイサイヨウ)といい、薬用にされます。
〔栽培〕
増殖は株分けによります。
日当たりがよい場所を好みます。
植えこむ土は田土が向きます。
冬に地上部は枯れますが、年間を通じて水が枯れないようにします。
鉢植えの場合は鉢ごと水に沈め、常に株元が水につかっている状態を保ちます。
施肥は春~秋に緩効性化成肥料か発酵済油粕を土の中に埋め込みます。
〔備考〕
名は小葉の形をカシワの葉に例えた、あるいは家紋の「三つ柏」に例えたものです。
名前
ミツガシワ(三槲、三柏)、ミズハンゲ(水半夏)、bogbean、buckbean
生活型
多年草
常緑・落葉
広葉・針葉
生活様式
地生、水生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
3月、4月
花咲く季節
4月、5月、6月、7月、8月
実のなる季節
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(北海道、本州、九州)、南千島(色丹島、歯舞群島)、北半球温帯~亜寒帯
形状
草丈・樹高
200〜400mm
葉の形
3出複葉
葉の生え方
根生
縁の形
全縁、鋸歯
葉の特記事項
花のつき方
総状花序
花弁の数
花の色
紫、白
花径
10〜15
花序の長さ
実の色
葉の色
緑
種苗の入手難易度
低
種苗の入手形態
苗
苗の流通時期
繁殖方法
株分け
日照条件
日向
水分の必要性
湿潤
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
耐寒性、耐湿性
用途適性
鉢植、公園・庭園、水辺緑化
ハーディネスゾーン
3a〜10b
病害
虫害
香り
味覚
食用
毒性
有用
薬用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
諺
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
58189
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