ハナネコノメnewいいねしよう3月の過去記事

ハナノキ

ムクロジ科 カエデ属

Acer pycnanthum

〔基本情報〕
限られた地域の山間の湿地にみられ、高さ30mにもなる落葉高木。
幹は直立し、下部からよく枝を出します。
樹皮は灰色で縦に裂けます。
1、2年目の枝には明らかな稜があります。
葉は対生し、長さ2.5~8cm、幅2~10cmの広卵形で、掌状に浅く3裂します。
葉には掌状の3脈があり、縁には粗い重鋸歯があります。
葉は両面ともほぼ無毛で、裏面は粉白色を帯びます。
葉柄は長さ1.5~8cmで葉の長さの0.5~1.3倍ほどと長く、紅色を帯びることが多いです。
葉は秋に鮮やかに紅葉します。
雌雄異株です。
花は葉が出る前に咲き、前年枝の葉腋から3~6個ずつ束状につきます。
花は真紅色でよくめだち、萼片、花弁ともに5個、雄しべの葯は黒紫色です。
果実は長さ2.5cmで2個ずつつき、それぞれにプロペラ状の翼があり、直角~鋭角に開きます。
果実が成熟すると果柄が6~7cmまで伸びて、果序全体が落ちます。

〔栽培〕
増殖は実生、挿木によります。
半日陰から日向で水はけのよい場所を好みます。
特に木が若いうちは半日陰の方がよいです。
日陰では紅葉の発色が悪くなります。
カミキリムシやアブラムシによる被害があるので、見つけ次第補殺します。

〔備考〕
花がよく目立つことによる名です。
自生地などが国の天然記念物に指定されています。
愛知県の県木です。
名前 ハナノキ (花木) 、ハナカエデ (花楓)
花咲く季節 ? 4月
実のなる季節 ? 6月
分布または原産地 ? 日本(長野県、岐阜県、愛知県)
ハーディネスゾーン ? 6b〜9b
指定植物 ? VU:絶減危惧II類、日本固有種
生活型 ? 高木
常緑・落葉 ? 落葉
広葉・針葉 ? 広葉
生活様式 ? 地生
植え付け(または播種)季節 ? 2月、3月、10月、11月
葉の鑑賞期間 ? 10月、11月
形状 ? 直立
草丈・樹高 ? 30000mm
葉の形 ? 分裂葉
葉の生え方 ? 対生
縁の形 ? 重鋸歯
花のつき方 ? 束生
花弁の数 ? 5
花の色 ?
葉の色 ? 赤、緑
種苗の入手難易度 ?
種苗の入手形態 ?
繁殖方法 ? 種、挿木
日照条件 ? 日向、半日陰
水分の必要性 ? 普通
土の必要性 ? 必要
用途適性 ? 盆栽、公園・庭園、街路樹
虫害 ? カミキリムシ、アブラムシ
日本花き取引コード ? 19628
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