植物図鑑
ヘビノボラズ
メギ属
ヘビノボラズ
学名:
Berberis sieboldii
〔基本情報〕
温暖な地域の湿地近くの痩せ地でみられる落葉低木。
高さ80cmほどで、よく枝分かれし、樹皮は暗灰色~灰褐色です。
枝の稜ははっきりしません。
枝の節に、葉が変形した長さ5~15mmの鋭い3本の刺がめだちます。
葉は単葉で短枝では束生、長枝では互生し、長さ3~9cm、幅1~2cmの倒卵形~倒披針形です。
葉はやや革質で、両面とも無毛、裏面は白色を帯び、基部は徐々に狭まって葉柄に流れます。
葉の縁には細かい鋸歯があり、鋸歯の先は刺毛状になります。
若葉にはしばしば赤紫色の模様がはいります。
短枝の先に垂れ下がる総状花序を出し、数個の花をつけ、花序はふつう葉より短いです。
花は濃い黄色で径6mmの6弁花です。
果実は液果で、径6mmのほぼ球形、赤く熟します。
〔栽培〕
増殖は実生、挿木によります。
実生は熟した果実を採り、果肉を水洗いして取り除き、とりまきとします。
日当たりと水はけのよい場所であれば土質は特に選びません。
日陰でも育ちますが、枝葉がまばらになります。
強健で栽培は容易です。
鉢植えの場合は春~秋に土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
地植えの場合は極端に乾燥しないかぎり特に必要ありません。
施肥はほとんど必要ありませんが、剪定した場合は花後に緩効性肥料を施します。
萌芽力が強いため、刈り込んで形をつくりやすいです。
剪定は落葉期の1~2月、花後の5~6月が適していますが、冬に剪定すると花芽が切り落とされるので翌年は花が咲きません。
病虫害は特にありません。
〔備考〕
鋭い刺でヘビもこの木には登れないという意味の名です。
名前
ヘビノボラズ(蛇不登)、マルミノヘビノボラズ(丸実蛇不登)、トリトマラズ(鳥不止)、コガネエンジュ(黄金槐)
生活型
低木
常緑・落葉
落葉
広葉・針葉
広葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
3月、4月、10月、11月
花咲く季節
4月、5月、6月
実のなる季節
9月、10月、11月
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(本州:中部地方南西部・近畿地方、九州:宮崎県)
形状
分枝
草丈・樹高
800mm
葉の形
単葉(不分裂葉)
葉の生え方
互生、束生
縁の形
鋸歯
葉の特記事項
花のつき方
総状花序
花弁の数
6
花の色
黄
花径
6
花序の長さ
実の色
赤
葉の色
緑
種苗の入手難易度
低
種苗の入手形態
苗
苗の流通時期
繁殖方法
種、挿木
日照条件
日向
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
用途適性
鉢植、公園・庭園
ハーディネスゾーン
病害
虫害
香り
味覚
食用
毒性
有用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
諺
指定植物
日本固有種
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
64087
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