王冠竜

Ferocactus属 王冠竜
学名： Ferocactus glaucescens

〔基本情報〕
原産地では丘陵の石灰岩地でみられる高さ・径とも30～50cmほどになる単幹サボテン。
まれに群生します。
植物体は球形または短い円筒形で、白粉をふいたような青磁色です。
11～15個の鋭角で高い稜があります。
稜の上にほぼ互いに接する位置に刺座が並び、錐状の太く鋭い刺がはえます。
刺は長さ2.5～4cmほどで淡い黄色、縁刺は6～7個、中刺はふつう1個あります。
刺の基部が赤みを帯びることもあります。
幼植物では稜がいぼ状になります。
花は頂部につき、径3～4cm、花被片は絹のような光沢がある黄色です。
果実は白色で、先端に枯れた花が残ります。

〔栽培〕
増殖は実生や挿木（仔吹き）によります。
日当たりと風通しがよい場所を好み、水はけと通気性のよい土壌に植えます。
真夏を除く春～初夏は土が乾いたら鉢底から流れ出るくらい水を与えます。
真夏はやや乾き気味にし、水をやる場合は水蒸気で蒸れないように朝か夕方におこないます。
秋～冬は2週間～1ヶ月に1度水を与える程度でよいです。
水や肥料の与えすぎに注意が必要です。
病虫害としてはカイガラムシ、ハダニがあります。